京つう

アート/芸術  |洛中

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2008年09月17日

ガンなのに明るい仲間たち

きょうは、肺ガンの手術をしてもらった病院での診察日。




肺の左下葉摘出の手術を受けてから、3カ月が経ちます。
弓部大動脈瘤の術前検査で見つかった左肺のガン。
5月の大動脈瘤の手術の1カ月後に、再度肺の摘出手術。
でもリンパ節転移がなかったので、下葉の全切除で済みました。
http://photonorichan.kyo2.jp/e591429.html

あれから、3カ月が経ちました。
ただ、大動脈瘤の手術の後遺症で反回神経麻痺を起し、声帯が麻痺して声が出にくい状態です。
声帯が閉まりきらないので、唾液が自然に気管に入るので咳が出ます。
肺の手術で肋間神経を痛めたので、胸や背中の痛みはまだかなり残っています。
でも、痛みがあると、無理をしてはいけないとか、健康っていいなといった今までだったら意識しないことを意識するようになりました。

先週、高校の同窓会がありました。
私は、声帯マヒして聞き取りにくい声をふりしぼって、3カ月前に大動脈瘤と肺ガンの手術をした近況を報告しました。
でも、同窓生の中に、「私、5年前に乳ガン手術したけど、この前の検診で転移していることが見つかったの。」と明るく話してくれた女性がいました。

肺ガンや胃ガンなどは、いったん3年間で再発しなければ治ったに近い、乳ガンの場合は、5年というようなことを聞いたことがありました。
その彼女が、5年目で転移。
私よりもずっと大変な人たちがいっぱいいるんだと言うことを改めて知らされました。

ガンの5年生存率という統計がいろんなデータを基にして報告されています。
http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/seizonritu.html

私の肺ガンはステージ1ですが、それでも、78.2%の生存率という数値です。
ステージ3(リンパ節の転移あり)なら、19.8%になってしまいます。
統計的には、自分自身も、死亡率約22%の中に入る可能性があるわけです。
乳ガンの場合は、ステージ1なら、98.2%の生存率という数値ですし、ステージ3でも 67.8%です。
だから、特に乳ガンは、早期発見が大切なんです。

しかし、現在肺ガンの死亡率が全ガン死のトップである理由のひとつとして、早期発見が難しいことにあるようです。
そういう意味で、私の場合は、大動脈瘤のおかげで、肺ガンが早期発見できました。
「自分は運が強いんだ!」
そう思わずにはいられません。
「ありがたい!」
「感謝!」

彼女は、自分の乳ガンのことをきっちり自分のものとして受け入れ、判断できているんだと思います。
そして、その持ち前の明るさが、彼女のガンへの特効薬になるような気がしました。

彼女の笑顔が、私に元気をくれました。
そして、宴会の帰り際に、会場となったレストランパブを経営している同窓生に、「あまり話せなかったけれども、またな!」と挨拶に行ったら、「実は、おれも食道ガンなんだ。お互い元気で!」と明るく話してくれました。

運が良いか悪いかは、プラス指向を持つか持たないかで決まるようです。
物事の解釈の方向が、肯定的か否定的かで、「運の強さ」も決まるようです。
私も、「きょうもツイてる!ありがとう。」「きょうも生きてる!ありがとう。」を合言葉に、明るく、楽しく、人生を謳歌したいと思います。

  

Posted by Norichan at 20:00Comments(4)私の思い