京つう

アート/芸術  |洛中

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2011年06月27日

こころ暖まる空間 (滋賀・佐川美術館)

滋賀県の守山市にある「佐川美術館」
屋外にも彫刻家の佐藤忠良氏の作品が展示されています。
すべてを受け入れてくれそうな、そんな暖かさを感じさせてくれる彫刻です。




入口を入ると、一面の水面の水がさざなみを立てています。
そして、その池の中には、躍動的な蝦夷鹿の彫刻。




琵琶湖畔にあるこの美術館には、日本画家の平山郁夫氏や彫刻家の佐藤忠良氏の作品を中心に展示されています。
今回は、平山郁夫氏の日本の美を描いた特別展と今年の3月に亡くなられて佐藤忠良氏の追悼特別展が開催されていました。




3月26日開催予定だった「白寿記念 佐藤忠良展」が、佐藤藤忠氏がこの3月30日に亡くなられたので、4月2日より「追悼展 佐藤忠良―ブロンズの詩―」に変更して開催されています。
池の真ん中にたたずむこの彫刻も佐藤氏の作品です。




併設されている陶芸家樂吉左衞門館の入口にある広いスペース。
ここは、丸で舞台のようです。
そして、この青い光は、地上の池にある水を通した光です。
ついこの空間で落ち着いてしまいました。



これが、その光の源です。




平山郁夫氏の絵がみたくて訪ねた佐川美術館は、こんなにも素敵な美術館だとは思いませんでした。
また訪ねてみたい美術館です。  

Posted by Norichan at 07:00Comments(2)

2011年06月26日

嵐電界隈 (嵐電嵐山駅)

駅のホームに、モノクロの素晴らしい写真。
渡月橋を行く天龍寺の雲水です。




京福電鉄嵐山本線
通称嵐電(らんでん)の嵐山駅ホーム。
「禅」をテーマにしたモノクロ写真の6枚連作が展示されています。




嵐山駅前にある天龍寺は禅寺です。
座禅を組む手は無我の境地でしょうか。




この写真は、家森谷洋至氏の作品です。




「嵐電界隈館」
素敵な嵐山の散策がスタートできそうな駅です。

  

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2011年06月25日

独り占めの新緑 (鹿王院)

新緑の石畳。
誰もいない独り占めの新緑です。




この切妻造の総門は、創建時に近い南北朝時代の建立と言われています。
この門をくぐると、緑の回廊です。




鹿王院は、足利義満が建立した宝幢寺という寺の塔頭(たっちゅう)
宝幢寺は応仁の乱で廃絶しています。
この「鹿王院」という文字は、足利義満の字だそうです。




向こうに見えるのは嵐山。
枯山水の庭園には、舎利殿があります。
静かな舎利殿の中で、たった一人の静かな時間でした。






  

Posted by Norichan at 07:00Comments(0)京の旅

2011年06月23日

今年半分の汚れを (車折神社)

嵐山にある車折神社では、茅の輪くぐりが行われています。




「茅の輪くぐり」は、正月から半年間の罪穢れを祓う夏越しの大祓えで、茅草で作られた大きな輪をくぐると疫病や罪が祓われるとされています。
私も、茅の輪をくぐって心身を清めました。




その後、人形(ひとがた)に名前と年齢と性別を書き、その人形に息を3回吹きかけました。




この人形をあとから炊き上げてもらうことで、私の半年間に、気付かぬうちに身についてしまった「罪」と「けがれ」を祓ってもらえ、運気が上昇するそうです。




半年の間に、自分が知らないうちに犯した罪やけがれ。
自分が知らないだけに、相手に与えた重さは大きいものがあったのかもしれません。

いろんな出来事のあったこの半年。
人間としての生き方自体を考えさせられる半年だったように思います。
そして、これからの半年を前向きに・・・  

Posted by Norichan at 07:00Comments(4)京の旅

2011年06月19日

アジサイと語る (府中市郷土の森)

満開のアジサイと語り合う人。
セーターもアジサイ色に染まっています。




東京の府中市にある府中市郷土の森。




思い思いに筆を走らせる人たち。




鬱陶しい梅雨を楽しむ術は、自分自身を楽しむことのようです。


  

Posted by Norichan at 09:00Comments(0)

2011年06月15日

笑顔と感謝 (三室戸寺)

西国10番札所の三室戸寺。
朱色の門をくぐると、今の時期は、アジサイがきれいです。
4~5月はシャクナゲが・・・
5月がツツジが・・・




本堂までは、けっこうな階段が続きます。
「よう、おまいりにきやはりましたね」
この階段を見上げると、その言葉もわかります。




でも、階段を上がりきると、そこは蓮の葉がいっぱいの極楽浄土です。




蓮の花はまだですが、花が咲くとほんとうにきれいです。




今の時期は、夜のライトアップもされます。
この行灯は、「浮舟」が題材です。




ここには、浮舟にまつわる古跡碑があります。
源氏物語の宇治十帖 
「橘の小島は色もかはらじを この浮舟ぞ ゆくへ知られぬ」
愛しい人を思う物語です。

「毎日笑顔でいられますように」
その古跡碑の前に置かれたお地蔵様の絵馬に描かれていました。

笑顔と「感謝」の気持ちを忘れすに過ごしたいものです。



  

Posted by Norichan at 20:00Comments(2)京の旅

2011年06月13日

色彩の祭典 (三室戸寺)

ちょっと鬱陶しい天気でしたが、アジサイで有名な三室戸寺へ行きました。
三室戸寺には、約10,000株のアジサイがあります。




ピンクのアジサイは、情熱的です。




赤白のアジサイは、ハッピーです。




薄いピンクは、何となく恥ずかしそう。




ガクアジサイは、とても神秘的です。




白いアジサイは、どんな色にもなれそうで無限大の美しさです。




でも、やはりアジサイは、紫陽花。
ムラサキが似合います。

そんないろんな色彩の祭典は、梅雨空を明るくしてくれました。。



  

Posted by Norichan at 17:00Comments(2)京の旅

2011年06月12日

ビール飲みの琵琶湖一周 (湖西線・北陸本線・琵琶湖線)

黒り空だったが、電車に飛び乗り、琵琶湖一周電車の旅に出かける。
これで何回目だろうか。
調べてみたら、昨年も6月に一周していました。
今回は、山科駅で、ビールを2本入手しての、ゆったり旅行。




JR山科駅も、大阪駅や二条駅のように、洒落た屋根がある。




きょうは弓道の練習だったのだろうか。




懐かしい国鉄色の電車がまだ走っている。
東北大震災の時には、部品が入らず、運休した電車だ。




堅田駅から、琵琶湖を跨ぐ琵琶湖大橋と、三上富士が見える。
天気になりそうな予感。




すると、琵琶湖バレー付近では青空が出てくる。




山側は、段々畑が目立ちだす。




近江塩津で、湖西線から北陸本線へ乗り換える。




北陸本線から、さっき通った湖西線が見える。




余呉湖が見えた。
この柳の木は、天女が降りてきて、羽衣を掛けたという伝説の木だ。
冬には、わかさぎ釣りをしたり、余呉湖一周のマラソンに参加したりと思い出の多い湖だ。




思い出を楽しんでいるうちに、ビールの酔いで、小谷城址を写し損ねてしまう。
駅には、「近」の旗がたなびいている。




米原駅では、JR東海の電車が入線していました。
ここは、名古屋への玄関口です。



米原を出ると、心地よい睡魔に襲われ、思い出と夢の中で、電車に揺られていました。
そんなビール飲みの琵琶湖一周でした。  

Posted by Norichan at 09:00Comments(2)

2011年06月10日

新しい屋根 (JR大阪駅)

新しい駅は、大人にとっても楽しい空間です。




新しくできた大きな屋根が大阪駅を飲み込みました。




時空の広場は、三越伊勢丹と大丸を結びます。




夜になると、幻想的な世界に。




明るさのある駅。
東日本には申し訳ないような気がします。

  

Posted by Norichan at 07:00Comments(0)

2011年06月09日

木造りの屋根 (JR二条駅)

JR二条駅の屋根は木造りです。
その屋根が、何とも暖かい雰囲気を醸し出してくれます。
あまり気付く人は少ないのですが・・・




京都発の電車が到着しました。




駅からは、遠く比叡山が望めます。
さすが盆地の京都です。




私の乗る京都行きの電車が到着です。




  

Posted by Norichan at 07:00Comments(2)京の旅

2011年06月07日

別荘のような喫茶室(吉田山荘・真古館)

テーブルにそっと置かれたお花の心遣い。
ここは、吉田山荘の敷地内にあるティーサロン「真古館(しんこかん)」




吉田山荘は、昭和天皇の義理の弟である東伏見宮家の別邸として昭和7年に建てられたもので、戦後、その美しい姿のまま料理旅館となりました。
その離れのティーサロンが「真古館」です。




飲み物には、吉田山荘の女将の手による歌がつけられてきました。
その能筆な筆使い。

「蓮葉の濁りに染まぬ心もて何かは露を玉とあざむく  遍昭 」

蓮の葉は泥水に育ってなお、濁りに染まることのない浄い心で、どうして偽って、上に置く露を玉のように見せるのだろう。
泥だらけになっても、心は常に美しくありたいです。




窓から差し込む緑が鮮やかです。




窓の緑の向こうには、真如堂が見えました。
そんな緑に囲まれた清澄な空間です。

  

Posted by Norichan at 07:00Comments(2)京の旅

2011年06月06日

歴史を見守るクスノキ (京都大学・百周年時計台記念館)

京都大学の百周年時計台記念館前の広場は、学生たちの憩いの場所です。




学園闘争が吹き荒れた頃には、戦場と化していた広場はには、ゆったりとした時間が流れます。




時計台の前の、この大きなクスノキ。




このクスノキは、学生たちの歴史をこれからも見続けることでしょう。



  

Posted by Norichan at 07:00Comments(2)京の旅

2011年06月05日

草木染の暖かさ (京都・手染メ屋)

友人がやっている草木染の工房を訪ねました。
お店の名前は、「手染メ屋」




京都御所からも近いところにあります。
改造された町屋の2階が、工房兼お店。
縁側には染められたTシャツが、梅雨の合間の爽やかな風に揺れていました。




それを、ここでは手作業で染めています。




こんな微妙な色合いは、現代の合成染料では、絶対に出せない色だと思います。
日本の伝統色名は、素敵です。
茜色、亜麻色、鶯色、藤紫に江戸紫・・・




私は、ザクロの実の皮で染めたスヌードを買いました。
山吹色のような色合いです。
店主は、この売り上げのうちから34万円を、東日本大震災の被災者へ義捐金として送られました。
どこに送ろうかと迷われて、今まで美味しいお魚を水揚げしてくれていた方々へということで、全漁連に寄付されました。

なぜか、心が暖まる一日でした。




「手染メ屋」http://www.tezomeya.com/
  

Posted by Norichan at 07:00Comments(0)京の旅

2011年06月01日

写真展「京・新緑」 (東京・赤坂)

6月1日より、「京・新緑」と題した写真を展示いただきます。
場所は、東京の赤坂にある家庭料理のお店の旬菜楽『トキ』
ここのお店の中をギャラリーにしての写真展です。




今回は、京の新緑をテーマにして「京・新緑」です。

生き生きとした生命力を感じる新緑の季節。
生きている力強い自然の力を感じていただければ幸いです。
我々人間も、ここに生きる自然の中のひとつなのです。

開催は、6月30日までです。



なお、お食事をされる時には、事前にお電話で予約されると、間違いなく美味しいお料理がいただけます。

場所:旬菜楽『トキ』
東京都港区赤坂2-14-12 川村ビル1F
電話:03-3586-7090
営業時間:17:30~23:30(日曜・祭日定休)

地図は、ここをクリック下さい。




2011年の2月には、京都の雪景色をテーマに「京・薄雪」
http://photonorichan.kyo2.jp/e1764458.html



2010年の10月には、京都の秋をテーマに「京・彩」
http://photonorichan.kyo2.jp/e1724462.html



2010年の3月に、初めて開催させていただいた「京・桜」
http://photonorichan.kyo2.jp/e1599347.html

  

Posted by Norichan at 06:00Comments(4)私の思い