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2008年03月30日

熊野古道を行く(馬越峠越え)

きょうは、青春18キップを使って、尾鷲まで行ってきました。
目的は、世界遺産の熊野古道の散策です。

熊野古道は、伊勢から熊野まで、多くの人々が歩いた信仰の道です。
今回歩いたのは、馬越峠越えの美しい石畳の峠越え。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

熊野古道を行く(馬越峠越え)

この付近は、とても雨の多い地域。
紀州藩の街道整備に伴い、大雨から道を守るために敷かれたのがこの石畳。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

小雨が振り出してきても、左右の杉林がアーケードのように雨を避けてくれます。
そして、雨水は、石の間をつたって、流れていき、靴を汚すこともありません。
昔は、雨でも歩きやすい山道だったことでしょう。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

私は、苔むした石畳で、何度も滑っては体勢を整えていました。
この石畳を歩いていると、これだけの多くの石をどこから運んだのか、どうやって表面をこれほどまでに平らにしたのか、そしてどのぐらいの年月をかけて、あのように丁寧に敷き詰めて行ったのかと、先人の偉大さを感じました。
急な坂を登っていると、足元が悪いので、石畳ばかりを見ながら歩くようになりました。
すると、敷き詰められている石の中に、単なる自然石だけではない、人為的に彫られたような石に目が止まります。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

まるで石仏のようなものも見つかります。
「これは仏様?」「これは、亀?」
熊野古道を行く(馬越峠越え)

人為的に彫られたようなこれらの石。
当時の職人の落書きのようにも見えました。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

古来より、熊野詣では苦行の代名詞でもありました。
この狭い石畳の道を、多くの旅人が一列になって歩く姿は、「蟻の熊野詣」とも称されたというのも歩いてみて感じました。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

馬越峠からは、尾鷲湾と尾鷲の町が一望。
峠付近の桜は、ちらほら咲きでした。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

熊野古道を行く(馬越峠越え)

熊野古道を行く(馬越峠越え)

深い緑、清らかなせせらぎ、苔むした石畳を踏みしめて、いにしえの人のロマンに触れた感じがしました。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

熊野古道を行く(馬越峠越え)



下りの道は、登り以上に滑り易く、気をつけての下山でした。
尾鷲の町まで降りてくると、本降りになりました。


麓のお店にはこんな看板が!
「悪猿」のわりには、お猿さんの絵がとても上手でした。
熊野古道を行く(馬越峠越え)

尾鷲の町中をぶらつき、鈍行で家路につきました。




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Posted by Norichan at 20:30│Comments(0)
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