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2006年03月05日

「国家の品格」を読んで!

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「だめなものはだめ!」
そういうものがいっぱいあるのに、それを数字や論理で片づけようとする!
「だめなものはだめ!」っていうものは人間としてやってはいけない当たり前のこと。
これをどう伝えていくのか。
日本人のもっている「すばらしい感性」が大切と思います。

この本、いろいろ考えさせられます。

「人を殺してはいけない」
なぜ殺してはいけないのか?
人を殺すと殺人罪として罰せられるから!?
現在の世の中は、人の命もその程度の形式的にしか考えられていない世界なのかも知れません。

でも、「人を殺してはいけない」「他人の生きる権利を奪ってはいけない」
これは人間として当たり前のことで、理屈ではない!
「だめなものはだめ!」
でも、最近多発する殺人事件を見ていて、この当たり前のことが忘れられている現実に気づきました。

数学の理論には、まず「大前提となるきまり」(公理といいます)があり、その決まりを前提に、後の理論が成り立つ。
それを当たり前と考える数学者の著者にとって、「なぜだめなの?」という問いに、「だめなものはだめ」という大前提になる原点があるんだということを理解させてくれました。

理論だけでは答えられないもの。
たくさんあります。
人の気持ちとか、感性とか・・
人を好きになって、なぜ好きなのといわれても、「好きなものは好きなんだ!」
そういうのってありますよね。
数年前、「ゆらぎ」の心地よさがブームになったことがあります。
それを、論理的に解き明かし、扇風機に応用されたこともあります。
でも、自然の持つ「ゆらぎ」は、決して論理の世界では語れせん。
それは、「その場」にいる「その人」が「感じる」ものなのですから!
「感じること」
これって、人を通して、自然を通して、自ら感性を磨いていくしかないんでしょうね。

「古池や蛙飛び込む池の音」
この句をどう感じるかですね。
日本人に生まれてきて良かったと思いました。
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Posted by Norichan at 07:09│Comments(0)私の思い
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