永遠の愛を信じて (名古屋・二葉館)
二葉館は、川上貞奴と福澤桃介が晩年を過ごした館です。
この螺旋階段をふたりが駆け上がったのでしょう。
このホールでは、電気王とも呼ばれた桃介が、各界の方々を呼んでは商談やパーティーを重ねたのでしょう。
ここは、食堂。
この開放的な窓からは、当時はどのような風景が広がっていたのでしょうか。
貞奴は、夫の音二郎が亡くなって6年後の1917年(大正6年)に女優引退を宣言。
その時の記念のひとつに渡された夫婦湯飲み。
ここには、こんな句が読まれています。
「兎も角も 隠れ住むべく 野ぎくかな 貞奴」
そして、1920年頃から、桃介とこの館で同居を始めます。
愛の館で18年ぐらいを過ごし、桃介は69歳で旅立ちます。
そして、貞奴は彼の死の8年後に、彼と同じ永遠の命を得ます。
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