描かずにあらわす世界 (京都国立博物館・長谷川等伯)

Norichan

2010年04月29日 21:30

長谷川等伯の没後400年の特別展覧会。

入り口には、国宝でもある彼の代表作「松林図屏風」
まさにこの絵が、「描かずにあらわす」凄い世界が描かれています。




入場まで110分待ちという表示。




延々と続く長蛇の列に、つい私も「考える人」になってしまいました。




でも、展示の最後に現れた「松林図屏風」を見た瞬間、その素晴らしさに息をのみました。
見えないものを描くことが出来る、繊細でかつ大胆な筆使い。
描かずに「霧の世界」を描いてしまう表現力。
空白の世界は、何にも増して強烈に我々に語りかけていました。




またいつか、この作品が見れたらと思いながら、京都国立博物館をあとにしました。

作品は、Wikipediaの「松林図屏風」でご覧下さい。

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