古代ギリシャ時代へのタイムトラベル

Norichan

2006年09月17日 22:23



台風の影響で風はあるものの、いい天気だった京都。
今日は、京都市美術館で開かれている「ルーヴル美術館展〜古代ギリシャ芸術・神々の遺産〜」を見に行ってきました。
京都市美術館は、1933年東京都美術館に次いで日本で二番目の大規模公立美術館として設立されたもの。
ですから、外部や内部はどことなく古ぼけた部分はあるものの、レンガ建築のレトロな洋風建築それなりの風格をもった建築物です。

今回のルーヴル美術館展は、パリのルーヴル美術館の補修工事中で、そのため、美術品を疎開させているのが今回の特別展だったようです。
でも、古代ギリシャの大理石像を中心に、紀元前後の作品が、すぐにでも触れるところに展示されているのが、驚きでした。
でも、この展示方法は、ルーヴル美術館と同じであるので、それを理解した日本側もすごいと感心。

展示物の中でも、最も目を引くものは、「アルルのヴィーナス」と呼ばれる高さ220cmの大理石像。
紀元前1世紀の作品!
実は、この像は、発見当時は腕もなく、アルルの古代ローマ劇場で3個の断片として発見されました。
ルイ14世時代に、右手のリンゴと、左手の鏡が追加されたといいます。
古代ギリシャ当時とは全く違う仕草を付け加えられても、それはそれとして、受け継がれているのです。

「ミロのヴィーナス」は、両腕がないままなので、どんな仕草をしていたのかはわかりません。
今回の「アルルのヴィーナス」と比べることで、腰の布がかなり下にずり落ちているので、それをたくし上げるような仕草をしていたと推測されていました。

でも、当時はどのような仕草をしていたのかと想像すること自体が、遠い古代ギリシャのタイムトラベルに乗るチケットになるように思うのですが…
ほんの1時間半の2000年以上の過去へのタイムトラベルでした!

http://www.ytv.co.jp/event/art/louvre06.html
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