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2008年09月12日

熊本県の川辺川ダム計画の白紙撤回

熊本県の川辺川ダム計画について、蒲島郁夫知事は「白紙撤回」と結論を出したというニュースが流れました。
政府は、熊本県知事が川辺川ダム建設に反対する考えを表明したことを受けて、ダム建設に代わる案があるかどうかも含め、県側の意向を踏まえながら対応する方針を固めたといいます。
また、福田首相は、「地元の考え方は尊重されるべきだ」と語ったそうです。
最後に、いいことをおっしゃるではないですか。

40年以上も計画されてから着工していないダム。

(川辺川ダム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E8%BE%BA%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0

時代は変わっていくのです。
知事の考えひとつで、世の中は変えていけるのです!


そのニュースが飛び込んだ時に思ったのは、やはり、先日訪れた群馬県の八ツ場(やんば)ダムのことでした。
http://photonorichan.kyo2.jp/e626569.html

【ダムに沈む川原湯町を走る電車】



(八ッ場ダム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E3%83%83%E5%A0%B4%E3%83%80%E3%83%A0

毎日新聞のWEBには、下記のような記事が出ていました。
「八ッ場ダム建設:是非論加速も--川辺川ダム・熊本知事反対で/群馬」
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20080912ddlk10010010000c.html

群馬県は、川辺川が治水目的だけになったのに対し、八ッ場は利水や発電も含めた多目的ダムである点を指摘。住民の大半が早期完成を望んでいることや、治水の恩恵を被る住民の数が多いと、両ダムの違いを強調しているようです。

でも、それって、後付の話です。
住民の多くは反対だったはずです。
だって、自分の生まれ育ったふるさとが、ダムに沈むのですから。
でも、結局、何を言っても変わらないとなった時点で補償金の話が出てくると、住民はどんどん流出していきます。
だから、住民の大半が早期完成を望んでいるのではないのです。
そうせざるを得なくしていったのです!

平成2年に、ダム建設賛成の立場の田村守氏が長野原町長に就任してから、建設も動き出しました。
自然破壊の決定を下したのです。


(「水と自然と人」 清流・花・生き物たち・・・山ふところに抱かれた豊かな自然の財産を守ります)
自然を大々的に破壊しておきながら・・・
その言葉があまりにも軽く感じます。
それは、このダム建設自体の軽さでもあると思います。

でも、熊本県知事はそうではなかった。
高山欣也長野原町長は、この熊本県知事の決断をどのように受けとめたのでしょうか。

もうここまで出来てしまっているので進めるしかない!?
そう思われてはいませんか?
諫早湾の潮止め堤防のにのまえにはしたくはありません。
橋脚が出来ても、まだ間に合うのです。
畑も川もまだまだ自然は大丈夫です。



造成地は、高崎まで1時間ちょっとの温泉付き・大自然付きのベッドタウンにしたらどうですか?




まだまだ「常識」のある政治家もいるんだ!
まだまだ捨てたもんじゃない!
熊本県知事の発言を聞いて、そう感じました。


「八ツ場あしたの会・八ツ場ダムを考える会」というのが署名活動を行っています。
ぜひ、関心のある方は、アクセス下さい。
http://www.yamba-net.org/

まだまだ間に合います!
大切な自然を守れるのです。

【ダムの底に沈む白糸の滝】



【自分の生まれ育った村がダムに沈むことを綴った詩集:豊田政子著】


【アマゾン】
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%AB%E6%B2%88%E3%82%80%E6%9D%91-%E8%B1%8A%E7%94%B0-%E6%94%BF%E5%AD%90/dp/4880589152/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1221214633&sr=8-3
  

Posted by Norichan at 18:30Comments(2)私の思い