京つう

アート/芸術  |洛中

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2008年09月21日

「ローカル線ガールズ」(えちぜん鉄道)に見るCSR

先日訪れた「えちぜん鉄道」
友人から、「こんな本があるよ!」と紹介されたのが、「ローカル線ガールズ」




えちぜん鉄道のアテンダント1期生の嶋田郁美さんが書かれた本です。
この本は、まさしく私がえちぜん鉄道を訪れて感じたことが、彼女らの発想から行動に移されたものだということを証明できました。

今、企業の中では、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)ということの重要性が謳われています。
しかし、まだまだ、「社会貢献活動」を行うことをCSRだと勘違いする人が、経営層の中にも多くいます。
本来のCSRは、本業を通してどう社会と関わり、どういう企業活動をしてより良い社会作りをするかを考え、実践することだと私は思っています。

1期生の彼女たちは、当初は派遣社員だったといいます。
「ハケンの品格」というTVに出てくる篠原涼子は、才能はありながらも、「派遣社員」という枠から抜け出ませんでした。
しかし、彼女たちは、派遣社員であっても、「いま勤めている会社をより良くするにはどうしたらよいか?」を真剣に考え、「連絡ノート」や「情報交換ノート」などを作って、それぞれの悩みや情報を交換していったそうです。

当初は、経費の無駄遣いだから「アンタは要らない」とお客様に言われたこともあるようです。
しかし、「仕事は自分で作るもの」
彼女たちは、自分たちがお客様に対して何をしたら良いのかを、立場(お年寄りなのか子連れなのか学生なのかなど)や状況(お客様が地元の人だけなのか、観光客もいるのかどうか、雨なのか雪なのかなど)によって、それぞれのシチュエーションでの行動・言動を考え、実施されています。

そして、お客様と接する時に大切なのが、「目配り・気配り」
彼女たちの目配りや気配りは、「JR」から「えちぜん鉄道」に乗り換えた時点で、すぐに気づくことです。




また、自分たちの業務を「支えてくれる人たち」に対する感謝の気持ちを忘れずに大切にされています。
どんな仕事も、決してひとりでできるものではありません。
そこには、何らかの支えがあって成り立つもの。
同じ部門、会社、地域社会・・・
だから、自分たちのやらなければいけないことは、きっちりとやる。

この当たり前のことの積み重ねが、会社を、そして社会を良くして行く・・・つまりCSR活動なのです。
CSRなんて横文字を使わなくても、「えちぜん鉄道」では、それがきっちり動いていることが実感できます。

そして、何よりも彼女たちの「笑顔」が、お客様を笑顔にし、地域社会を笑顔にし、会社、社会を笑顔にしていくのだと感じます。




一度皆さんも、彼女たちの「笑顔」に直接接して、元気をもらってみてはいかがですかicon06


【アテンダントの乗車する「えちぜん鉄道」】

http://photonorichan.kyo2.jp/e659133.html


【えちぜん鉄道】

http://www.echizen-tetudo.co.jp/
  

Posted by Norichan at 10:30Comments(2)私の思い