京つう

アート/芸術  |洛中

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2009年05月13日

一途に咲くかきつばた (上賀茂・大田神社)

上賀茂神社の摂社となる大田神社には、この時期になるとかきつばたが可憐な花を咲かせます。




「神山や 大田ノ沢のかきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ」 (藤原俊成卿)

上賀茂神社の御降臨山である神山の近くにある大田神社のかきつばた 人々がよくよくお願いする恋事(いろ)はこの花のように何と一途(一色)で美しく可憐なのだろうか

と歌われているように、平安時代から名高い花だったようです。




かきつばたが一面に咲き、鮮やかな紫色の花で染まっていました。




この風景は、平安の世から続いているのでしょう。



かきつばた、あやめ、しょうぶの違いは、かきつばたが水を好むのに対し、あやめは陸を好み、かきつばたが5月に咲くのに対して、しょうぶは6月に花をつけるということです。
かきつばたは、伊勢物語で在原業平が有名なカキツバタの歌を詠ったのが三河の国だったことから、愛知県の県花だそうです。


大田神社は、飾り気のなく、ひっそりとしたお社でした。

  

Posted by Norichan at 18:00Comments(4)京の旅

2009年05月10日

「藤娘」の世界 (滋賀草津・三大神社)

「藤娘」ってご存知ですか?
長い藤の花を背負った娘。
これが、滋賀の大津絵から来ているというのは知りませんでした。
その滋賀県の草津市にある三大神社には、花の丈が2mにもなる藤が咲いているとのことで訪れました。




まるで、玉三郎の「藤娘」の藤を見るようです。

坂東玉三郎 の「藤娘」(You Tube)
http://www.youtube.com/watch?v=sPgtX-ljHi4

「藤娘」が背負う藤も1m以上はありそう。
ここの藤も十分の長さでした。




ひとつひとつの花も、しっかりしています。




滝が流れ落ちるような藤の花。




そこは、日本舞踊の「藤娘」の世界でした。



  

Posted by Norichan at 14:00Comments(2)

2009年05月09日

「知るも知らぬも 逢坂の関」 (逢坂山)

京都と滋賀の県境の近くに、「逢坂の関」がありました。
昔で言うと山城国と近江国の国境ということになります。




百人一首でも二つの歌が詠まれています。

「夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」 清少納言

「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」 蝉丸

いろんな出逢いを繰り返した逢坂の関。
昔は、細い山道だったのでしょう。
雨の逢坂山を荷物を運ぶ牛車が通るとぬかるんで動かなくなるということで、ここにも、日ノ岡峠にあったのと同じ「車石」がありました。




そばには、藤の花が咲いていました。




その横を、現在の「牛車」が通り過ぎていきました。




「知るも知らぬも 逢坂の関」


  

Posted by Norichan at 20:00Comments(5)

2009年05月08日

明治のお札の香りが・・・ (京都文化博物館)

きょうは、術後、初めての診察に出かけました。
連休の晴れが嘘のような雨模様。
でも、雨の中でも、楽しいことを探せば、「雨に唄えば」の世界ですface02

診察の帰り、クリニックの近くにある京都文化博物館へ。




この建物は、明治39年(1906年)に日本銀行京都支店として竣工したもので、今は京都文化博物館の別館となっています。
玄関を入ると、そこには、明治時代の空間が広がります。




天井の高さとその造形美には圧倒されます。




そして、窓口の鉄の柵も、細かく美しい造り。




至るところに大理石が使われた贅沢さ。




そして、窓口の台には、当時の多くの人々が利用したときに出来た傷が残っていました。




明治時代にこの建物を見た京都の人々は、さぞかし驚いたことでしょう。
こんなところにも、京都人の新しいものを吸収しようという考え方が受け継がれているように思えました。
赤レンガの建物が雨に濡れて、より一層鮮やかなレンガ色に光っていましたicon12





  

Posted by Norichan at 12:00Comments(6)京の旅

2009年05月06日

「ノリちゃん雲が好き」 (自宅より)

私は雲が好きです。
 「ノンちゃん雲に乗る」っていうお話を知っていますか?
私はノリチャンですが、いつもこのお話のことを思います。
「ノリちゃん雲が好き」です。




空の雲がどんどん変化していく様を眺めるのは楽しみです。




朝焼けの空、真昼の空、夕焼け、そして、日没前の神秘的な空。
満月の空に浮かんだ雲も、とてもきれいです!




二度と同じ形を見ることのできない雲。
一瞬の瞬間の形。
この「今」という時間も、雲と一緒なんですね。
大切にしなくては・・・

たまには、空を見上げて、雲を見る時間を作ると、けっこうリフレッシュできますよ。
皆様の連休はいかがでしたか?




  

Posted by Norichan at 19:00Comments(4)私の思い

2009年05月05日

頑張れ男の子! (自宅付近)

自宅近くの神社では、毎年子供の日がお祭りです。
お祭りというとお神輿。
”わっしょい、わっしょい!”という威勢の良い掛け声。




昔は、女性は担げなかったというお神輿も、最近は、女神輿も多くなりました。




子供神輿には、男の子用と女の子用のふたつの神輿。




でも、どうして女の子神輿のほうが威勢がいいのでしょうか?
がんばれ!男の子!

  

Posted by Norichan at 18:00Comments(2)私の思い

2009年05月04日

名残雪のような小手毬 (自宅のお庭)

家の庭の小手毬(コデマリ)
小さな花が半球状に集まって、それがあたかも一つの花のように見えます。
春も過ぎたというのに、庭に雪が積もったように咲いています。




今年は、4月末に北海道や青森の方では、桜といっしょに名残雪が降ったというニュース。
そんなニュースを聞きながら、手毬が庭に名残雪を運んできたかのような、とても新鮮な感じがしました。




まだお出かけをしていないので、もっぱら庭の花を見ては楽しんでいます。

  

Posted by Norichan at 17:00Comments(8)私の思い

2009年05月02日

帰りの気分は旅気分 (熱海)

関東での声帯手術の帰りは、せっかくなので旅気分!

久しぶりに下りた熱海駅。
駅前には、明治40年から大正12年まで熱海-小田原間の25kmを2時間40分かけて走っていた熱海軽便鉄道の7機関車が展示されています。
今なら熱海-小田原間は、東海道本線で25分、新幹線なら10分。
のんびりしてたんですね。




駅前には、足湯もあります。
「家康の湯」
昔は、ここから江戸まで熱海のお湯を運び、家康のもとに着いた頃には、ちょうど良い湯加減になっていたそうです。




熱海からは新幹線で・・・
300系は700系より好きな車両です。




滋賀県に入ると、夕日が水田の水に映って、美しく輝いていました。



  

Posted by Norichan at 11:00Comments(8)

2009年05月01日

よみがえった声・支援の皆様に感謝 (神奈川)

4月20日から30日まで、声帯麻痺の入院治療をしていました。
昨年の胸部大動脈瘤の手術の際の反回神経麻痺による声帯麻痺。
1年ぶりに、回復のための手術を受けました。




手術は関東の病院。
一人でカバンを持っての旅行気分。
病院は、JRの主要駅から歩いて5分ほどの街のど真ん中。

声帯麻痺の回復手術は、声を出しながらの手術になるので、局所麻酔下での手術。
目隠し状態でも、喉を開けての手術。
先生方の声は丸聞こえ!
電動カッターやのみ、ハンマーの音。
軟骨の焦げるような匂い。
ナイロン糸と針で引っ張る緊張感。
「魔の三時間半羽交い絞め」の手術も無事終了しました。
多分、一番大変だったのは、3時間半も立った状態で手術をしてくださった執刀の先生方だと思います。
ありがとうございました。
感謝です!

数日、微熱があったものの、朝6時の起床から始まって夜9時の消灯という規則正しい生活の中で、新聞や本を読んだり、音楽を聴く毎日。
眺める部屋の風景は、変わりません。




でも、日の出も5時過ぎになり、白々と明ける都会の街。




そして、夕日が沈む頃になると、都会にも、夕日が神秘的な輝きを放ってくれます。




入院期間中にお見舞いに来てくださった皆様。
「発声禁止」で声が出せず、ホワイトボードでしかお答えできず、失礼しました。
本当にありがとうございました。
また、心の中で、手術の無事をお祈りして下さった皆様。
心から感謝致します。




声帯がまだ腫れているので、声は風邪をひいたようなかすれたガラガラ声ですが、腫れが引くにしたがって、元に近い声になると信じています。
今は、声を出しても息切れせずに話せるだけでもうれしい限りです。

すべての皆様に感謝です。
ありがとうございました。  

Posted by Norichan at 15:30Comments(6)健康