京つう

アート/芸術  |洛中

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2009年09月23日

八ッ場ダムのない世界 (八ッ場ダム建設地)

八ッ場ダム(やんばダム)建設。
今、テレビで話題になっています。

私が八ッ場ダムを訪れたのは、ちょうど一年前。
あと五年で、温泉も石仏も線路も、すべてダムの下に沈んでしまうと知って訪れた川原湯温泉。

まだダム自体はできてなく、動き出しているのは、人工湖を跨ぐ大きな橋の橋げたや山肌を大きく削っての人工湖の上にできる造成地の整備。




ダム建設までに、多くの自然が破壊されました!
巨大な橋脚を見たときには、人間のしでかす自然破壊は、戦争による自然破壊と違いがないと思いました。
そして、自然を破壊することで自然を征服できたかのように錯覚する人間の愚かさを感じました。




ダムを作ったら、どんどん溜まっていく土砂を取り除くために、どれだけのお金が必要か!
いたちごっこの始まりです。
考えただけでも、ぞっとします。


夢の世界はこんな世界ですか?




こんな素晴らしい川原湯の町を抹殺してまで作り出さないといけない世界ですか?




現地の住民が大反対しているとの報道。
でも、故郷が沈まないかもしれないと言うことで、うれしさに涙した住民も多かったと思います。
確かに、57年間の苦労があったと思いますが、「故郷をなくさないで!」という自然の声に、もう一度耳を傾けてもらいたいと思います。




夕方の5時になると、村全体にオルゴールが響き渡ります。
そうすると、今まで唸りを上げていたブルドーザーなどの重機の音が消えて、アブラゼミとカジカの鳴き声が帰ってきました。

できたら、ブルドーザーなどの重機の音が消えて、夏にはいつもアブラゼミとカジカの鳴き声が聞ける川原湯温泉であって欲しいと願っています。





「ダムに沈む村」という詩集
http://photonorichan.kyo2.jp/e626569.html

ダムに沈む渓谷
http://photonorichan.kyo2.jp/e626122.html

ダムに沈む村の昔
http://photonorichan.kyo2.jp/e622832.html

ダムに沈む村の石仏たち
http://photonorichan.kyo2.jp/e622603.html

ダムに沈む線路(吾妻線川原湯温泉付近)
http://photonorichan.kyo2.jp/e621494.html

ダムに沈む駅(吾妻線川原湯温泉駅)
http://photonorichan.kyo2.jp/e621481.html

ダムに沈む湯治場(川原湯温泉)
http://photonorichan.kyo2.jp/e621261.html

  

Posted by Norichan at 18:00Comments(6)私の思い