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2010年10月05日

10月は「乳がん月間」 (東京)

10月は「乳がん月間」です。
ピンクリボン活動は、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを知らせる活動です。
この運動は、乳がんでなくなったアメリカの女性の母親が、同じ悲しみを繰り返さないように・・・という思いで始まった活動です。
アメリカでは10月を乳がん月間として啓発活動を行っており、日本でもそれにあわせて、いろんなイベントが行われています。


(2010年10月1日 東京都庁)


乳がんは、非湿潤でリンパ節転移のないような早期発見の段階では、95%の人は治るといわれています。
欧米では、検診率が上がり、早期発見が進み、死亡率が下がりました。
ですから、日本でも検診率が上がって早期発見が増えることで、死亡率も下がるといわれています。
しかし、日本の検診率は、20%程度で、欧米に比べると、非常に低いのが現状です。

乳がんは、自己触診で見つけられる唯一のガンでもあります。
そして、現在は、いろんな検査機器も進歩してきました。
ですから、検診に行くことで、早期発見が可能です。
しかし・・・
「私に限って乳がんにはならないから・・・」
「私は健康だから・・・」
「忙しいから・・・」
そういった理由で、検診を受けていない人が多いのです。
意識の高い人は、自ら進んで検診に行きます。
しかし、そうでない人に、検診の大切さを訴えるのは、なかなか難しいものです。
そこで、いろんなイベントを通して、その大切さを知ってもらおうというのも、ピンクリボン活動のひとつです。
「ピンクリボンがお祭騒ぎになっている・・・」
「ピンクリボンは企業の儲けの場になっている・・・」
そんな批判をされる人もいます。
しかし、そういう人々にこそ、早期発見の大切さや検診の重要性を十分理解して欲しいものです。


(2010年10月1日 京王プラザホテル)


この運動は、イベントをすることが目的ではありません。
企業が儲けるための活動でもありません。
この運動は、早期発見の大切さを多くの人に知ってもらい、検診に行って、自分のからだを大切に思ってもらうことをお知らせする活動です。

私は、肺がんが早期発見できました。
これは、誕生日に自分へのご褒美のつもりで行った人間ドックで見つかりました。

肺がんの場合は、ステージⅠでも、5年生存率が70%程度といわれています。
それに比べて、乳がんは、ステージⅠでも95%です。
早期発見すると、人生にとっても得です。

がんに罹ったものは、その辛さを一番知っていると思います。
ですから、このような活動は、罹患された人に対しても十分な配慮も必要です。
なりたくてなったわけでもない。
そして、辛いがんとの戦い。
罹患者への配慮は当然しながらも、逆に、罹患された人の検診の大切さを訴える声は、一番その大切さを訴えるには力のあるものでもあります。
これからもこの活動によって、より多くの方々が検診へ足を運び、ひとりでも悲しむ人が少なくなるように願っています。


(2010年10月1日 東京タワー)


自分のからだのことを大切に・・・
それには、まず自分のからだを知ることです。
自分のからだの微妙な変化は、自分が一番わかるはずです。
からだが発する声に、静かに耳を傾けてみる・・・
10月がそんなキッカケとなる月になればいいですね。  

Posted by Norichan at 09:00Comments(2)私の思い