京つう

アート/芸術  |洛中

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2011年08月03日

タバコの思い出 (京都市内)

市内でこんなお店を見つけました。
タバコが吸えるから喫茶店だったのに・・・
タバコを吸いたくても、吸えない喫茶店が増えてきたのでしょうね。
愛煙家にとっては、肩身の狭い世の中かも知れません。




3年前に肺がんの手術を受けた私は、今はタバコは吸いません。
私の肺がんは、タバコが主原因のタイプのがんではなかったのですが、やはり今は悪者にされるタバコ。

香水には、タバック調といわれる香調があります。
タバコの香りがスパイシーな香調を与えてくれて、ラストノートに良く使われます。
メンズの香りには、まだまだこの香りがアクセントになっているものがあります。

私の父の香りは、タバコ臭さでした。
スーツに染み付いたタバコの香りは、私にとっての父親の香りであり、大人の香りだったのかもしれません。
そんな父親も、21世紀を見ずに肺がんで亡くなりました。

一度も父親の前では吸えなかったタバコを、父親が入院から一時帰宅したときに、
「タバコ吸う?」
といって、ふたりでタバコを吸いました。
それが、父親の前で吸った最初で最後のタバコでした。

越えることのできない親父。
その父親のことを、ふと「タバコ」が思い出させてくれました。


香りは不思議です。
いろんな記憶とつながっていますから。

私の好きな香りは、ゲランのランスタン・ド・ゲラン プールオム です。
  


Posted by Norichan at 07:00Comments(0)京の旅