2008年12月30日
この一年を振り返って
きょうは、一年を振り返りながら、家の障子の張替えをしました。
気持ちよい空間になりました。
2008年は「生きる」ことの喜びを教えてもらえた年でした。
3月の誕生日に、自分へのご褒美のつもりで受けたPET検診。
本来はガンの検診なのですが、ガンは見つからず、心臓に一番近いところの弓部に胸部大動脈瘤が見つかりました。
かなり大きくて、いつ破裂するか手術まで不安の毎日。
しかし、私にとっては、術前検査で見つかった肺がんの方がショックでした。
心臓と肺ガンの手術を同時にやるのはリスクが高いということで、大動脈瘤の手術の1ヶ月後に肺がんの手術を実施。
リンパ節転移がないということで、左肺下葉を全部摘出。
ガンのステージでいうとステージ1なのですが、5年生存率は70%。
なかなか辛い数字です。
せっかく生かしてもらえた命ですので、大切にしたいと思いました。
肺の摘出のために肋間神経を切っているので、まだ左胸の痛みと痺れがあります。
一番つらいのが、大動脈瘤の手術の時に反回神経を触った後遺症で、声帯麻痺を起こし、声が出しずらいこと。
おしゃべりにとっては、しゃべれないことはかなりのストレス!
でも、退院してからは、精力的に動き出しました。
「生きている」ことの嬉しさを満喫するかのように・・・
今年の8月頃からは、胸の痛みやしゃべりにくさも気にせず、動き回り出しました。
10月には職場復帰。
でも、声が出ないのは、電話ひとつで過呼吸状態。
指が痺れてきて、頭がクラクラ。
でも、今年の大不況の風の中、仕事に戻ることが出来ただけでも、「感謝」しないといけません。
秋に入ってからは、京都の名刹に毎週出かけていました。
これは、東山魁夷の「京洛四季」に描かれた風景を探して、カメラに収めたいという思いが突き動かしました。
http://fotologue.jp/ilovekyoto/
http://superman007.cocolog-nifty.com/norichan/
紅葉の季節にしかめぐり合えない風景。
「来年はこの風景を見ることができないかもしれない。」
人間の命は、いつどうなるかは誰にもわかりません。
だからこそ、一日一日を大切に生きなければと思いながら、シャッターを切っていました。
先週、高尾へ行ってきました。
紅葉の時のあの人出がうそのように、静まり返っていました。
この風景があるから、あの紅葉の季節の華やかさに酔いしれるのでしょう。
来年はどんな年になるのでしょうか。
四季の移ろいは、世の中が不況になったとしても、きっちりと繰り返されていきます。
来年も、今年以上に健康に留意して、自分の人生を謳歌したいと思っています。
今年の私を支えてくれた皆さんに、「感謝」です。
Posted by Norichan at 18:30│Comments(4)
│健康
この記事へのコメント
スーパーマン様!!!
今年1年、本当に激動の1年でしたね。
都をどりの季節に、
動脈瘤が心配と三条でお聞きして、
それから、大きな展開があり、
退院後は本当に、1日1日が貴重で得がたい
1年であったかと・・・
今年はいっぱい頑張ったのですから、
来年はスーパーマンさんにとって、
良い年であるよう、
お祈り申し上げます!
また!河原町で!三条で!麹町で?
Posted by marilyn at 2008年12月31日 00:02
本当に本当に大変な一年間でしたね・・・。
全ての病がそうではありませんが、術後しばらくしたら、時間と共に元気になっていき、やがて病になったことも忘れてしまうこともあります。
けれど、のりちゃんは術後に声が出しづらく、本当にもどかしい思いをされたのでしょう・・・。
まだスッキリとした気持になれませんよね。
でもブログを拝見させていただき、実にのびのびと色んな所へ出向かれて、いろんな想いで風景を写し出さたこの記録は、いろんな皆さんの胸を打ったことと思います。
ここまで頑張られたのですから、もう一息頑張りましょう!!!
心のなかで応援しています!
みり
Posted by みり at 2008年12月31日 00:16
marilynさんへ♪
今年は半分しか会社には出ませんでしたが、病院の中でもメールでの原稿チェックに明け暮れていました。
10月からの復帰は、乳がん月間に合わせました。
来年も受診率を上げるためにがんばります。
Posted by Norichan at 2008年12月31日 09:19
みりさんへ♪
来年、声帯の手術を受ける予定ですが、声が出るようになったら、うれしくて、しゃべりまくって、さぞかしうるさくなることでしょう。
いろんな皆様に感謝です。
Posted by Norichan at 2008年12月31日 09:22