紅葉が遅い!四季はどこへ・・

Norichan

2008年10月25日 20:30

きょうは、一日家で休養。

今年の紅葉は、11月中頃が見ごろのようです。
紅葉の色づきは、最低気温が8度以下になると始まるそうです。
そして、葉緑素が分解されたうえ、アントシアニンという赤い色素ができ、4度以下になると、さらにこの色素の生成が活発になり、真っ赤に色づいてくる。
気象庁のデータから見ても、地球温暖化の影響と考えても間違いはなさそう。
12月の中頃でも紅葉が楽しめるのが、良いのかどうか・・・?

日本は、春夏秋冬の四季があることから、文化も人間性も情緒も培われたのだと私は思います。
ですから、四季の移ろいが不明確になってくることは、日本人の物事の行動や思考自体も不明確になっていくように思えてなりません。

東山魁夷の「京洛四季」に感銘して、その世界をこの眼で確かめたいと思ったのは、そんな思いが私の中にあったからかも知れません。
http://superman007.cocolog-nifty.com/norichan/
そして、このシリーズの絵を魁夷が描いたきっかけは、川端康成が、「京都は今描いておかないとなくなります。」と薦めたことにあるそうです。

京都だけではありません。
日本自体、温暖化問題を含めて、今きっちりと対応したおかなければ、四季のない殺伐とした風景しか残らないかもしれません。
北山杉の苗木を見ると、この苗木が太い北山杉になるころは、ずっと先のことになる・・・そんな長い時間をきっちり見据えた仕事が、北山にはあるんだと感心します。

将来を見据えた仕事の大切さ。
はやく、10年先、50年先、100年先の日本がどうあるべきか、地球はどうあるべきかを真剣に考えないといけないと思います。
日本の四季は、下手をすると、数年で無くなってしまうかもしれません。

きょうの食卓には、きのう友人からもらった京都産の松茸料理。
焼き松茸と松茸のお吸い物。
すばらしい香りと素敵な歯ごたえ!






日本の「秋」の味覚を存分に味わいました。




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