昔と同じゆったりとした時間(今宮神社:あぶり餅)
京都の北のほうに、今宮神社があります。
この今宮神社の東門の参道を出ると、二軒のあぶり餅屋さんが、向かい合ってお店を開いています。
この空間に足を踏み込むと、時間が過去に後戻りします。
「おかえりやす!」
お店の人の声が響きます。
(「かざりや」さんの店先)
(「一文字」さんの店先)
「かざりや」と「一文字」の二軒がありますが、私は、「一文字」さんに入りました。
軒下の床机(しょうぎ)に腰をかけると、軒を貫く立派な松の木があります。
あぶり餅は、店の軒下で、一生懸命手作りでした。
それを、備長炭であぶられます。
炭であぶられた餅は、きな粉とちょっと甘さのある白味噌たれで、しつこくもなくあっさりしていました。
「一文字」さんの調度品は昔を思い起こさせてくれます。
子供があぶり餅を買いにくる姿は、今も昔も同じ。
時間は、昔と同じ時を刻んで、ゆったりと流れていました。
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