東山魁夷の世界
長野への目的は、「長野県信濃美術館 東山魁夷館」を訪問したかったからです。
魁夷生誕100年の特別展は8月いっぱいで終了したのが残念でした。
http://www.npsam.com/
しかし、彼の「白馬の森」などの作品を、直接この眼で鑑賞することができました。
(
http://www.npsam.com/ より)
白馬がいなくても素晴らしい作品ですが、その中に白馬が描かれている意味は・・・
「白馬の森」の中で、彼は「白い馬は私の心の祈りです。」とだけ表現しています。
「心の祈り」
今の自分の心の中の祈りを考えながら、この青の世界に見入っていました。
もうひとつ、どうしても見たい絵がありました。
1950年に描かれた「道」
(
http://www.npsam.com/ より)
でも、この作品は、生誕100年展が終了し、東京に戻ってしまいました。
「この作品の象徴する世界は私にとって遍歴の果てでもあり、また、新しく始まる道でもあった。それは、絶望と希望を織り交ぜてはるかに続く一筋の道であった。」
(求龍堂:「東山魁夷 青の世界」より)
視野から消えた道が右の上に伸びているのは、未来へ向かって進んで行こうという思いが伝わってきます。
後ろを向いて後ろに歩こうとは思いません。
確かに向こうには新しい道が見えています。
その向こうには、彼が言うように、絶望なのか希望なのか何があるかはわかりませんが、でも、一歩づつ着実に歩みを続けると、その向こうにはまた道があるのです。
なお、「京洛四季」の風景を訪ねるブログも作りましたので、ぜひアクセス下さい。
「東山魁夷「京洛四季」の風景を訪ねて」
http://superman007.cocolog-nifty.com/norichan/
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