京つう

アート/芸術  |洛中

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2015年03月11日

たそがれ時は永遠に (トワイライトエクスプレス・京都付近にて)

26年間の終焉を迎える長距離寝台特急「トライライトエクスプレス」




新幹線網の影に消えていく寝台列車を惜しむのは、単にスピードを求めるだけが鉄道の旅の本質ではないことを表しているように思えます。




出発とともに日が沈み、夜明けとともに到着する・・・
それこそが、トワイライト。
「たそがれ時」、「薄明」、「薄暮」・・・なんと詩的な響きでしょうか。




そんな旅は、どんどん「スピード」という時間の魔物に食いつぶされてゆきます。




経済優先の社会、スピード優先の交通網。
在来線は、どんどん第三セクターへと切り離され、「地方再生」という政治家の掛け声だけがむなしく空転します。




多様化する社会。
いろんな価値観に対応できる社会が、いろんな人を幸せにする終着駅のように思います。



2015年3月12日に、「トワイライトエクスプレス」は、京都のラストランとなります。


(2015年3月撮影)


  

Posted by Norichan at 07:00Comments(0)京の旅鉄道