2010年08月01日
「雁の寺」の水琴窟 (相国寺・瑞春院)
相国寺の塔頭のひとつの瑞春院。
ここの水琴窟も有名です。
そして、ここは少年期を過ごした作家の水上勉の小説「雁の寺」の舞台としても有名です。
彼は、9歳の時にこの寺に預けられ、13歳の時に辛さで飛び出します。
ここで見たこの孔雀の親子の絵に母への思いを深くしたといいます。
そして、親から離れた寂しさをこの絵が慰めていたそうです。
その後、作家となった彼は、その思い出が深く刻まれ、小説として直木賞を受賞します。
しかし、再度訪れるまで、この絵が、孔雀ではなく雁だと思い込んでいて、題名が「雁の寺」となったそうです。
本当だったら、「孔雀の寺」だったのかもしれません。
でも、ここには、ちゃんと雁の絵があったのは偶然でしょうか。
そんな瑞春院には、ふたつの庭があります。
方丈の南にある枯山水の庭園「雲頂庭園」
向こうに見えるのは、わが母校の同志社大学(ちょっと興ざめですが入れ込んで見ました)
方丈の右側に水琴窟があります。
そして、方丈の裏手にも、庭園とお茶室があります。
茶室の横にある水筋窟は、とても良い響きです。
手水から流れ落ちた水音が、心地よい音を響かせます。
水上勉は、あの孔雀の親子の絵とこの水琴窟の音色に、こころの安らぎを感じたのでしょうか。
【今回も動画で、雁の寺の水琴窟の音色をお聞き下さい】
ここの水琴窟も有名です。
そして、ここは少年期を過ごした作家の水上勉の小説「雁の寺」の舞台としても有名です。
彼は、9歳の時にこの寺に預けられ、13歳の時に辛さで飛び出します。
ここで見たこの孔雀の親子の絵に母への思いを深くしたといいます。
そして、親から離れた寂しさをこの絵が慰めていたそうです。
その後、作家となった彼は、その思い出が深く刻まれ、小説として直木賞を受賞します。
しかし、再度訪れるまで、この絵が、孔雀ではなく雁だと思い込んでいて、題名が「雁の寺」となったそうです。
本当だったら、「孔雀の寺」だったのかもしれません。
でも、ここには、ちゃんと雁の絵があったのは偶然でしょうか。
そんな瑞春院には、ふたつの庭があります。
方丈の南にある枯山水の庭園「雲頂庭園」
向こうに見えるのは、わが母校の同志社大学(ちょっと興ざめですが入れ込んで見ました)
方丈の右側に水琴窟があります。
そして、方丈の裏手にも、庭園とお茶室があります。
茶室の横にある水筋窟は、とても良い響きです。
手水から流れ落ちた水音が、心地よい音を響かせます。
水上勉は、あの孔雀の親子の絵とこの水琴窟の音色に、こころの安らぎを感じたのでしょうか。
【今回も動画で、雁の寺の水琴窟の音色をお聞き下さい】
Posted by Norichan at 09:00│Comments(6)
│京の旅
この記事へのコメント
水琴窟の澄んだ音色すばらしいですね。ここまで、ハッキリ聞こえるのは他にないのでは!、雑念を忘れさせ、無の境地&涼を呼ぶ音色ですね。
Posted by カメサン at 2010年08月01日 22:22
水琴窟涼しそう~
相国寺には瑞春院のような塔頭が
いくつもあるんですか?
大きなお寺さんなんでしょうね~
Posted by 雪童子 at 2010年08月01日 22:47
水琴窟の音、本当に涼し気ですね。
まるでメロディーがあるようですが、偶然の造り出したもの、二度と同じメロディーは聞けないという訳ですね。
Posted by つばさ82 at 2010年08月01日 23:01
カメサンへ
水琴窟の音色は様々です。
それも楽しさの一つです。
日本人だから考えつく風情でしょうね。
Posted by Norichan at 2010年08月02日 18:56
雪童子さんへ
相国寺は、何といっても金閣寺、銀閣寺の親みたいなお寺ですからね。
広い敷地です。
水琴窟の音はなかなか涼しい気分にさせてくれます。
これも日本人の感性の素晴らしさですね。
Posted by Norichan at 2010年08月02日 19:18
つばさ82へ
二度と同じ音が出ないというのは、人生といっしょです。
この時は、この時だけです。
一瞬をどう生きるか・・・
深いい話です!
Posted by Norichan at 2010年08月02日 20:44