京つう

アート/芸術  |洛中

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2008年03月14日

夜行列車は旅のオアシス

3月14日は、夜行列車好きの私にとっては、ちょっぴり淋しい一日でした。
39年間走り続けた唯一の急行寝台列車「銀河」、そして、九州と関西を結んでいた特急寝台列車「あかつき・なは」も終焉を向かえました。


「あかつき・なは」が近代化されたこの京都駅に入ってくることは、もう無いのです。
残るのは、記憶の中だけです。


朝日を浴びた姿は、もう見られなくなりました。


いろんな思い出作りのために来る人、行く人を乗せた京都駅が、本当の「終着駅」になってしまいました。


「旅」は、目的地に「早く」着くことではありません。
目的地に「どのようにして」「楽しく」着くかが、一番楽しい時間だと思っています。
その過程も大切にしたい「旅」だけに、私にとっては、その手段としての夜行列車は、無くてはならないものです。
「時間」の代償として現代人が無くしてしまったものは、数知れずあります。
寝台列車」もその一つだと思います。


価値観の変化が、時間感覚をも、どんどん変化させていきます。
でも、「ゆったり」「ゆっくり」の感覚は、現代人だからこそ、忘れてはいけない大切な「ココロのオアシス」感覚だと思います。


  

Posted by Norichan at 20:00Comments(0)