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2009年02月08日

モノクロの素晴らしき世界 (ドアノー写真展)

JR京都伊勢丹で始まったロベール・ドアノー写真展「パリ・ドアノー」へ行ってきました。
「パリ市庁舎前のキス」はとても有名な写真。
ポスターも、この写真をが使われています。

モノクロの素晴らしき世界 (ドアノー写真展)

モノクロの素晴らしき世界 (ドアノー写真展)


入り口の案内も、モノクロ写真を意識したのか、白と黒のシンプルなもの。

モノクロの素晴らしき世界 (ドアノー写真展)


自由で快活な彼のカメラ目線で、当時の普段のパリが描かれています。
何といっても、モノクロでしか味わえない世界。
今見ても新鮮な作品の数々。

入り口を入ってすぐ目に飛び込むのが、大きく引き伸ばされた「ヴァンドーム広場」(1949年)
夕暮れ時のヴァンドーム広場の写真。
モノクロなのに夕暮れの鮮やかな色彩を感じることができるのは素晴らしいことです。
あれだけ大きく引き伸ばしてもびくともしないネガはさすが!

「ノートル・ダムの怪獣」(1969年4月)は、彼の茶目っ気がものをいう作品。
怪獣がエッフェル塔をかじっています。

「ギャラリー・ロミのウインドー」(1948年)は、彼の知り合いのギャラリーのウインドーの内側から通りすがりの人々の表情を描く連作。
当時は絵画のヌードも人目をはばかる恥ずかしい時代だったのでしょう。
夫婦の違う目線、おまわりさんの見たくても逸らした目線、目を大きく見開いて仰天する婦人など、表情がとてもおもしろい作品。

「かがんで口づけ」「パリ市庁舎前のキス」(1950年)などの街角のキスの光景。
やらせもあったと彼自身が語っていますが、パリの恋人たちの素敵さが伝わってきます。
「パリ市庁舎前のキス」の写真は以前から家に飾っているので、自分の作品のような錯覚をしてしまいます。(笑)


久しぶりにモノクロの世界を堪能し、また白黒写真を撮りたくなってしまいました。

モノクロの素晴らしき世界 (ドアノー写真展)


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Posted by Norichan at 18:30│Comments(4)京の旅
この記事へのコメント

モノクロの写真は女性にとってもありがたいですね(^_^;)。
誰でもなんとなく綺麗に写りますから・・・。
Posted by みり at 2009年02月09日 00:01

みりさんへ♪
モノクロは色がつかない分だけ、正直です。
カラーよりも見る人の創造力が効いてきますので、なかなか奥が深いです。
Posted by Norichan at 2009年02月09日 21:24

 こんばんわ~

 京都では、伊勢丹が駅のお隣りにあるのでしょうか?駅に美術館があるなんて、
さすが京都ですね。

 ドアノーさんのお写真は、「パリの空の下、
 セーヌが流れる~♪」ってイメージがしますね。

 同じROBERTさんでも、わっしはキャパさん
 しか知りませんでした~。

 こちらにも伊勢丹があるので、同じのを
 観れると良いな~♪

 
Posted by 雪童子 at 2009年02月10日 00:02

雪童子さんへ♪
京都の伊勢丹は、駅自体が伊勢丹です?!「JR京都伊勢丹」
その伊勢丹の7階にあるのが、美術館「えき」KYOTOという名前のギャラリーです。
ロバート・キャパをご存知なんですね。
カンボジアで亡くなった沢田教一さんやイラク戦争の撮影でなくなった橋田信介さんなど。
戦場カメラマンは命を張って真実を伝えるんですね。
Posted by Norichan at 2009年02月10日 18:30
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