京つう

アート/芸術  |洛中

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2010年06月30日

美しい時間の堆積 (吉田神社)

私がまだ小さかった頃、母やおばに連れられてきて遊んだ吉田神社。
私の記憶には残っていませんが・・・




母を連れて、久しぶりに訪ねました。
母は認知症。
かなり進んでいるのですが、過去の記憶は残っています。




祭殿の横には、睡蓮の花が咲いていました。




美しい時間の堆積。
そして、こぼれ落ちる記憶。




母の中では、境内で走り回っている私が見えるんだと思います。
いつまでも元気でいて欲しいものです。

  

Posted by Norichan at 10:00Comments(0)京の旅

2010年06月29日

立葵が咲いたよ! (相国寺)

この前、まだつぼみだった相国寺の鐘楼の横の立葵が咲いていました。

雨の中の立葵 (相国寺)




花言葉は、「大きな志」「大望」「野心」「気高く威厳に満ちた美」




確かに、「気高い美」の花。
可憐な花なのに、大きな志とか野心とかいうのも納得できました。




梅雨晴れの中、アジサイも咲いていました。  

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2010年06月28日

半年の穢れを落としたまえ! (平野神社)

私たち人間は、日々の暮らしの中で、知らず知らずのうちに過ちを犯し、本来持って生まれた清らかな心が穢れていきます。

そこで、半年毎に水無月の晦日に行うのが”大祓”
ちょうど半年が過ぎた6月に行うのが、夏越の大祓です。




参拝者は、茅の輪(ちのわ)(かやくさで作られた大きな輪)をくぐって、お祓いします。
「水無月(みなつき)の夏越しの祓する人はちとせの命のぶというなり」という古歌を唱えつつ、左まわり・右まわり・左まわりと、八の宇を書くように三度くぐり抜けます。




こうして、心身ともに清らかになって、あとの半年間を新たな気持ちで迎えたいです。




平野神社は、午後から雨が止みました。

  

Posted by Norichan at 10:00Comments(2)京の旅

2010年06月27日

極楽浄土の世界へ (毘沙門堂)

山科にある毘沙門堂。
ここは、天台宗五箇室門跡のひとつで、高い寺格とひなびた山寺の風情を伝える古刹。

毘沙門堂の入口にある「極楽橋」
百十一代天皇の後西天皇がこの地においでになったとき、この橋より上が、さながら極楽浄土のようで感嘆されたということで、「極楽橋」と名づけられたそうです。




今は新緑の季節。




今の季節は、極楽浄土も緑に覆われているのでしょうか。




薄っすら差し込んだ太陽が、かえでを透かします。




庫裏の入口にあったつい立。
「夢」
まだまだ夢を追いかけたい。
ならば自分の夢は・・・
迷いの中で、当分は極楽浄土へは行けそうにありません。

  

Posted by Norichan at 10:00Comments(0)京の旅

2010年06月26日

芭蕉の眠る場所 (滋賀・義仲寺)

数日前に奥の細道のむすびの地を訪れ、引き寄せられるようにして、今回芭蕉の眠る地を訪ねました。
滋賀県大津市にある義仲寺。
木曽義仲のお墓の横で眠っています。




芭蕉は源義経や義仲といった悲劇伝を残した武人などにとりわけ思いを寄せ、「おくのほそ道」の旅中、これらの人物にゆかりのある土地も訪れたようです。
そして、生前芭蕉が死後木曽殿と塚をならべてと語ったことにより、大坂でなくなった芭蕉は、船で伏見に、そして大津の膳所(ぜぜ)にある義仲寺に着いたそうです。

これは、翁堂。
正面祭壇に芭蕉座像と、左右に去来、蝶夢法師の像が安置されています。




そして、驚いたことに、そのお堂の天井には、伊藤若冲の絵。
1859年(安政6年)に寄進されたそうです。(今の天井絵は忠実に模写された複製です)
約42cm四方の板に直径約34cmの円を作り、そのなかに12種の草花の彩色画が描かれています。
草花を愛した芭蕉にとっては、最高の供養でしょう。




「古池や蛙飛びこむ水の音」




蛙が飛び込む音が聞こえました。

  

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2010年06月25日

奥の細道むすびの地 (大垣)

中学時代の数年を過ごした大垣。
でも、訪れたことがなかった奥の細道むすびの地を散策しました。

『おくのほそ道』は、松尾芭蕉が元禄時代に書いた紀行本。

江戸を出た芭蕉は、東北、北陸を経て、大垣にたどり着きます。
当時は歩くしかない旅行を、彼が45歳の時に、スタートしたのですから、すごいものです。
全行程約600里(2400キロメートル)、日数約150日間(約半年)中に東北・北陸を巡っています。

そのむすびの地が大垣です。




芭蕉は「伊勢の遷宮をおがまんと、また船に乗り」出発する。

結びの句

「蛤(はまぐり)の ふたみにわかれ行く 秋ぞ」




これは、住吉灯台。
昔は、ここは物資を伊勢湾の海へ運ぶ要所でした。




芭蕉は、ここから船に乗り、伊勢に向かいます。




雨の降りしきる水路を歩いて、いにしえの頃に思いを馳せました。

  

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2010年06月24日

緑の中の十字架 (名古屋・カトリック主税町教会)

緑の中に十字架が・・・




明治20年に士族屋敷を改造して建てられたカトリック主税町教会。




白漆喰で仕上げられた礼拝堂正面は、3連アーチが美しいです。




復元された鐘楼はどのような音色なのでしょうか。
大正ロマンの街並みに、さぞ美しく響くのでしょうね。

  

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2010年06月23日

大正ロマンのたたずまい (名古屋・旧豊田佐助邸)

発明王豊田佐吉の弟で、後に豊田紡績の社長を務めた豊田佐助の邸宅。

彼の邸宅は、和洋折衷の建物ですが、やはり和式の座敷には、日本人の思いが伝わってきます。




広がりのある2階の座敷。




玄関は洋風です。




1階の洋間は、応接室だったのでしょうか。



でも、洋館の2階は、和室です。
日本を愛した豊田氏にとっては、やはり日本のこころに落ち着きを感じたのでしょうか。

  

Posted by Norichan at 10:00Comments(2)

2010年06月22日

永遠の愛を信じて (名古屋・二葉館)

二葉館は、川上貞奴と福澤桃介が晩年を過ごした館です。
この螺旋階段をふたりが駆け上がったのでしょう。




このホールでは、電気王とも呼ばれた桃介が、各界の方々を呼んでは商談やパーティーを重ねたのでしょう。




ここは、食堂。
この開放的な窓からは、当時はどのような風景が広がっていたのでしょうか。




貞奴は、夫の音二郎が亡くなって6年後の1917年(大正6年)に女優引退を宣言。
その時の記念のひとつに渡された夫婦湯飲み。
ここには、こんな句が読まれています。

「兎も角も 隠れ住むべく 野ぎくかな 貞奴」




そして、1920年頃から、桃介とこの館で同居を始めます。
愛の館で18年ぐらいを過ごし、桃介は69歳で旅立ちます。
そして、貞奴は彼の死の8年後に、彼と同じ永遠の命を得ます。








  

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2010年06月21日

愛の園を輝かせたステンドグラス (名古屋・二葉館)

川上貞奴と福澤桃介との愛の園は、素敵なステンドグラスが描き出すパノラマです。
これは、食堂のステンドグラス。
開放的な窓と素敵にマッチしています。




このステンドグラスは、玄関横にあったものの内側から見たものです。




これは、玄関左の広間のステンドグラス。




大正から昭和の時代に、こんなステンドグラスの中で、二人の愛は、新たな輝きを燃やしたんですね。


愛は、思い続けることで、永遠の命を得るのかもしれません。  

Posted by Norichan at 10:00Comments(4)

2010年06月20日

ふたりの愛の園 (名古屋・二葉館)

きょうは、中学校時代の同窓会があったので、東海方面へ。

そこで、ちょうど先週NHKで放映していた日本の女優第一号の川上貞奴のお宅を訪問しました。




「文化のみち二葉館」




女優として成功した彼女は、ここで、実業家・福澤桃介と第二の人生を送ります。
50歳を過ぎてから、再び悲恋の相手だった桃介と結ばれるのです。
2人が名古屋市内で住んだ邸宅が、この「二葉御殿」




次は、このステンドグラスの華麗な色彩をお見せします。

  

Posted by Norichan at 21:30Comments(0)

2010年06月19日

梅雨のない北海道へ (京都駅)

12時過ぎの京都駅「0番線」
梅雨の鬱陶しい梅雨空の中、梅雨のない北海道に向かって走り出す風。

札幌行きの「トワイライトエクスプレス」




現在、京都駅を発車する機関車が牽引する客車列車は、この「トワイライトエクスプレス」と・・・・
・・「日本海」ぐらいでしょうか。




京都駅「0番線」
湖西線周りの北陸本線への特急は、すべてこの「0番線」から出発します。
私は、東山が望めるここからの景色が大好きです!




今度、「京都駅0番線物語」をまとめてみましょう!

札幌に向けて、行ってらっしゃ~い!

~蒸し暑い京都より~  

Posted by Norichan at 18:00Comments(4)鉄道

2010年06月19日

小雨の中のもみじ (相国寺)

禅宗の名刹として名高い相国寺。
「そうこくじ」と読まれることが多いのですが、正しくは、「しょうこくじ」
同志社大学の裏にあります。

秋の紅葉は、京都のど真ん中なのに素敵です。
でも、小雨降る新緑の頃も、なかなか素敵。




相国寺は臨済宗相国寺派の本山で、金閣寺・銀閣寺も、この相国寺派の寺院のひとつなのです。




雨粒が、もみじに真珠のようなアクセサリーをプレゼントしてくれます。




鬱陶しい梅雨。




でも、境内を歩くと、新緑が明るさを演出してくれます。




アジサイも・・・



  

Posted by Norichan at 10:00Comments(0)京の旅

2010年06月18日

雨の中の立葵 (相国寺)

人が立っているようにまっすぐ伸び、花茎に一重の五弁花や八重の花をたくさんつける「立葵」
花言葉は、「大きな志」「大望」「野心」「気高く威厳に満ちた美」




禅宗の名刹として名高い相国寺の鐘楼の横に咲いていました。
「気高い美」の花は、まだ、つぼみ。
ちょっと早かったようです。
可憐な花なのに、大きな志とか野心とか・・・
満開が楽しみです。




この鐘楼は、「一名洪音楼」といい、天保15年(1844)の再建のもの。




袴をはいているようなので、「袴腰付鐘楼」ともいわれ、大型のものでは現在有数のものだそうです。




満開の時に、また訪れたいです。




  

Posted by Norichan at 20:30Comments(0)京の旅

2010年06月16日

シェイカーの世界 (ローズバンク)

シェイカーを振るバーテンダーの動き。
それは、おいしいカクテルを、よりおいしく演出してくれます。




御池近くにある「ローズバンク」
季節の果物を使ったカクテル。
彼の振るシェイカーが心地良い音を響かせてくれます。




6月末までのこのお店。
流行っていただけに残念です。




川の流れるカウンターには、いつもローズの花が流れていました。




演奏するお酒たちの指揮者であるバーテンダー。
また、おいしいお酒の指揮棒を振ってもらう日を楽しみにしています。

  

Posted by Norichan at 10:00Comments(6)京の旅

2010年06月15日

先斗町そぞろ歩き (先斗町)

先斗町をそぞろ歩き。
先斗町は、鴨川と木屋町通の間にある花街。




細い通りに、今は飲食店が並びます。




先斗町歌舞練場は通りの北の端にあります。




先斗という地名の語源はポルトガル語のponto(「先」の意)にあるとも言われています。

「先斗町オンマイマインド」
ぜひお聞き下さい!

  

Posted by Norichan at 11:00Comments(0)京の旅

2010年06月14日

懐かしいからしれんこん (れんこん屋)

木屋町通りの高瀬川沿いにある「れんこん屋」
江戸末期建築の京町屋で創業59年。




ここの名物は、この「からしれんこん」
本場の熊本出身者から初代女将が教わって、今も作り続けています。
これを目当てに、昔はよく通いました。




きょうは、お座敷に上がって、ビールで乾杯。




ビールを何本飲んだでしょうか・・・
外の風は、ちょっと涼しくなりました。




  

Posted by Norichan at 10:00Comments(0)京の旅

2010年06月13日

涼を求めて (鴨川・四条大橋)

梅雨前の鴨川べりは、もう夏の風景です。
鴨川の床。




ぼんぼりの光に照らされて、京都の涼を楽しんでいます。




鴨川の川沿いは、涼を求めてそぞろ歩き。




鴨川のアベックたちが、等間隔に座って愛を語らい始めました。




もうすぐ梅雨入りの京都です。  

Posted by Norichan at 10:30Comments(2)京の旅

2010年06月11日

琵琶湖一周、ただ乗る旅 (湖西線・北陸本線・琵琶湖線)

きょうは、琵琶湖一周の旅に出ました。
「ただ」は「ただ」でも、無賃ではありません。
ただ乗るだけの「乗り鉄」です。

スタートは、湖西線の出発点である山科駅。




山科駅が、湖西線のスタートです。
ゼロキロポストが立っています。




普通電車が発車です。




湖西線の普通電車には、117系の国鉄標準色が健在です。




湖西線は高架なので、琵琶湖の眺めは抜群です。
そのかわり、風には弱いですが・・・




近江舞子で、新快速が先に発車した普通に追いつきます。
ホームの向こうに琵琶湖が見えます。




湖西線の琵琶湖と反対側は山が迫っています。
ですから、田んぼも棚田が目立ちます。




JRの数少ないカタカナの駅、「マキノ」




「永原」駅までくると、琵琶湖から離れた山の中に入り込みます。




そして、湖西線の終着駅は、「近江塩津」
ここで、北陸本線と合流です。




ここから、新快速の「播州赤穂」行きに乗り換えです。




賤ヶ岳のトンネルを越えると、日本最古の羽衣伝説の地として知られる余呉湖が見えてきます。
天から降りてきた天女が羽衣をかけたという木が、確か左の木だと思います。




長浜駅を出ると、右手に、旧長浜駅舎。
この展望テラスは、鉄道ファンにとってはうれしいスポットです。




北陸本線からは、琵琶湖は見えにくいのが残念です。




米原駅では、JR東海の普通電車を待ち合わせ。
到着した普通電車も、117系でした。
車体色は、JR西日本とどちらがお好みでしょうか?
私は・・・




瀬田川を越えると、もうすぐ一周です。




山科駅に到着です!




2時間半の小旅行でした!



  

Posted by Norichan at 21:30Comments(6)鉄道

2010年06月10日

通りの京町屋 (上御霊前通)

用事で堀川寺ノ内にある「茶道資料館」へ。
地下鉄の「鞍馬口」で下りて、上御霊前通りを西に歩いていくと、立派な京町屋がありました。
手入れもされている立派な家。




この通りには、まだまだ昔ながらの京町屋が残っていました。




途中にあったのが、妙覚寺の大門。
この大門は、秀吉が天正18年(1590年)に建設した聚楽第の裏門を寛文3年(1663年)にここに移築したものといわれています。




ぶらぶら歩いていたら、裏千家センターの茶道資料館に到着です。
お隣は、光悦作で有名な「三巴の庭」のある本法寺です。
長谷川等伯でも有名です。




少し歩くだけでいろんな風景に出会える・・・そんな京都の街です。  

Posted by Norichan at 10:00Comments(0)京の旅