京つう

アート/芸術  |洛中

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2008年11月01日

瀬戸物の故郷にある美しき塀~窯垣(かまがき)~

きょうは、瀬戸物のふるさとの瀬戸市へ。

窯垣(かまがき)の小路を散策しました。
窯垣とは、不用になった窯道具で作った塀や壁。




窯道具とは、窯に入れる時に製品を保護するため使った外側の器のエンゴロ(厘鉢)、それを重ねるための円柱の柱となるツク、そして棚板のエブタなどで、今はもう用を終えたこれらの破棄されるものを、塀や壁を作る際に再利用したものが窯垣です。




人と時間が作った偶然のアートです。




「窯垣の小路資料館」は、明治初期の窯元の家。




ここにある「本業タイル」は、日本のタイルの源流といえるものです。
このすばらしいタイルのお風呂には驚かされます。




そして、このすばらしい男性用便器と足を乗せる台。
洒落てます。




第一の役目を終えたものを、窯垣として再生させ、さらに時を経て、新たな命を与える。
そのアイデアと芸術性のすばらしさ。
それが、「瀬戸物」という言葉が、全国に当たり前のように通じる言葉となった原動力になったのだと思いました。











  

Posted by Norichan at 22:30Comments(2)