京つう

アート/芸術  |洛中

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2011年07月17日

昔の巡行の面影 (祇園祭・新町通)

昔の祇園祭は、細い路地を通っていました。
そして、低い町屋の中では、鉾の高さは非常に高いものでした。

そんな面影を感じさせてくれるのが、巡行を終えて、それぞれの鉾町に帰る新町通の姿です。




この新町通には、東西の電線がありません。
それも、山鉾巡行のためです。




山鉾が通る両側には、まだまだ多くの町屋が残っています。




エンヤラヤーの掛け声が町屋に響きます。




屋根に乗っている人は、電柱に当たらないように操作する人なのです。
細い通を、それぞれの山鉾町に帰って行きました。



  

Posted by Norichan at 19:00Comments(0)京の旅

2011年07月17日

動く美術館 (祇園祭・山鉾巡行)

快晴の都大路で、祇園祭の山鉾巡行が行われました。
それぞれの山鉾には、貴重な芸術品が飾られ、街中を行きます。
その贅沢さとは・・・

鶏鉾の見送は、トロイの王子と妻子の別れを描いた16世紀のベルギー製の毛綴で、国の重要文化財です。
重要文化財が、街の中を、それも炎天下の中を動いていく光景は、まず見られないでしょう。




伯牙山の後掛です。
このような美術品が練り歩けるのも、それを支える町衆の力です。




菊水鉾の胴懸です。
菊水鉾の懸装品の多くは昭和のものと言われていますが、伝統は受け継がれています。




白楽天山の胴懸です。
これは、フランスから購入された17世紀の毛綴だそうです。
日本では考えられない図柄です。




放下鉾の見送は、異国情緒豊かなフクロウの図柄。
皆川泰蔵氏による麻にロウ染めの「バグダッド」で1982年製。




船鉾は、船形をした堂々たる姿。
鉾の舳先(へさき)には金色の鷁(げき)と呼ばれる想像上の瑞鳥の飾りが光ります。




その船の艫(とも)には黒漆塗螺鈿(らでん)の飛龍文様の舵をつけた豪華さ。




鯉山のこの鯉は、あの有名な左甚五郎の作とも言われています。




そんな素晴らしい作品が都大路を練り歩きました。  

Posted by Norichan at 18:00Comments(0)京の旅